基礎補強工事とは?
家の基礎にひび割れを見つけたり、業者から「今すぐ工事しないと地震で家が潰れる」と言われたりして、不安になっていませんか?
結論から申し上げますと、すべてのひび割れが今すぐ危険というわけではありません。
このページでは、10年以上の現場経験を持つ専門職人の目線から、基礎補強工事の本当の必要性や、正しい工法の種類を専門用語を使わずに分かりやすく解説します。
基礎コンクリートの重要性
住宅と土地を繋ぐのが基礎コンクリート。
つまり住宅の基礎とは、家と地面を定着させて支えるとても重要な土台です。
この基礎があるおかげで、非常に重い住宅の重さを均等に地盤に伝え、家が重みで損傷したり沈下しない仕組みを作っています。
また、地震や台風などの外から加わる力も安全に地盤へ伝えることで、家が傾いたり、倒壊したりすることを防いでいます。
基礎コンクリートが劣化する原因
寿命と環境
基礎の平均寿命は通常であれば30年〜40年と言われていますが、下記のような状態の場合、寿命が半分以下になることがあります。
- 1981年(昭和56年)以前に建てられた家(鉄筋が入っていない家)
- 元々の土地の水分が多い、床下浸水があった、風通しが悪い(水分、湿気)
- 交通量が多い道路が近い、海の近くに家がある(CO2や潮風)
- 電車やトラックが近くを通る、高台などで地盤が不安定、地震があった(振動)
- 新しくコンクリートを打設するときに不備があった(施工不良)
この5つが主な基礎の劣化原因になります。
なぜこの5つなのか、簡単に分かりやすくお伝えします。
①鉄筋が入っていない
1981年5月の法改正で、基礎の内部に鉄筋を入れることが義務付けられました。
この法改正前の耐震基準はかなり低く「震度5」の地震に対して建物が倒壊しないという基準です。
コンクリートは縦の力(住宅を支えるなど)には強いですが、横の力(地震や振動など)にはとても弱いので、鉄筋をコンクリート内に入れる「鉄筋コンクリート」が重要になります。

②水分、湿気
コンクリートは防水材ではないので、水分を吸収する上に、水分はコンクリートの天敵です。
水分で劣化してひび割れた場合、さらに水分が内部に侵入しやすくなるだけではなく、鉄筋まで錆びさせて、鉄筋の強度も落ちるという最悪の連鎖が起こります。

③CO2(排気ガス)、潮風
コンクリートはアルカリ性なので、空気中に含まれるCO2(排気ガスなど)に触れることで化学変化が起こり、徐々に中性化されていきます。
コンクリートは中性になっても強度自体は変わりませんが、内部の鉄筋が錆びる(酸性化)のを防ぐことができなり、鉄筋の強度が落ちます。

④振動
トラックや重機が通る道路、電車の近くに家がある場合、日常的に振動を受けます。
もちろんこの程度の揺れでは簡単には壊れたり崩れませんが、時間が経てば確実にダメージは蓄積していきます。
地震の振動は言わずもがなでしょう。

⑤施工不良
考えたくはありませんが、基礎の施工不良は実際に少なくありません。
新築から数年で基礎のひび割れが多く発生し、基礎を補強したいというご依頼が、家主の方はもちろんメーカー様からもいただきます。

基礎補強工事の必要性
基礎は、文字通り「家全体の重さを支える土台」であり、住まいの命です。
基礎が劣化し、ひび割れなどが進行すると、家全体のバランスが崩れ、以下のような深刻なリスクを引き起こします。
鉄筋のサビ(爆裂現象)
ひび割れから雨水や湿気が入り込むと、基礎の内部にある鉄筋がサビて膨張し、コンクリートを内側から破壊してしまいます。

耐震性の低下
大きな地震が来たときに、建物の揺れを支えきれなくなります。
家の土台である基礎が劣化しているので、正常な基礎の時より揺れが大きくなり、被害は通常よりも深刻になります。
家の傾き
土台が弱まることで家が少しずつ傾き、ドアが開かなくなったり、平衡感覚が狂って住む人の健康に悪影響を及ぼしたりすることがあります。もちろん倒壊などのリスクも高まります。
基礎補強工事を行うことで、ひび割れなどの劣化を補強した上で、今までお伝えした基礎の劣化原因からコンクリートを半永久的に守ることができます。
一度基礎補強工事を行えば、基本的に再度基礎補強工事を行う必要はありません。
最近では基礎が劣化する前の、築年数が浅く(もしくは新築から)経年劣化が進んでいない状態で基礎補強工事を行う方も増えています。
基礎補強工事が必要なケース・必須ではないケース
基礎にひび割れなどの劣化が見つかったとしても、必ず基礎補強工事を行う必要はありません。
正確な診断は現地を見ないといけない場合(細かいひび割れだったが内部の鉄筋が腐食していた等)がありますが、代表例として下記を参考にしてください。
基礎補強工事が必要な可能性が高いケース
- 幅0.3mm以上の構造クラックがある※幅0.5mm以上、もしくは複数ある場合は要注意
- ひび割れが横に入っている※要注意
- 鉄筋が露出している(爆裂現象)※要注意
- コンクリートに浮きがある
- 基礎に鉄筋が入っていない、もしくはブロック基礎※要注意
- 基礎に水染みがある、白い粉のようなものが付いている(エフロレッセンス)
- 不同沈下による傾きがある
- コンクリートの表面がボロボロと剥がれている(ジャンカ)


基礎補強工事が必須ではないケース
- 幅0.3mm未満の細いひび割れ(ヘアクラック)が5本以下の場合
- 軽度の水染みや剥がれ

基礎補強工事の工法と費用
基礎補強工事とは「基礎コンクリートの劣化によって強度や耐震性が低下した基礎を、新築時と同程度かそれ以上に補強する工事」です。
ひび割れを埋めるだけの「基礎修繕・クラック補修工事」とは全く異なります。
基礎補強工事「ハイブリッド工法」

樹脂と強化繊維という異なる用途の素材を用いて補強する工法です。
強力な粘着力を誇る樹脂を何層にも塗布し、宇宙船や戦車などにも使われる強化繊維を貼り付けます。
2つの素材はとても相性がよく、樹脂はコンクリートと強化繊維の両方の強度を上げて効果を最大限まで高めます。
強化繊維の引っ張り強度は鉄の数倍(素材によりますが5倍〜8倍)になります。
床を剥がすなどの大掛かりな作業も行わないので、日常生活を送りながら施工ができるのも大きなポイントです。
高速道路のトンネルや橋脚など、国の公共工事でも採用されている信頼の工法
安全性が何より求められる国の公共工事において、古くなったコンクリートの補強方法として採用されている信頼できる工法になります。

基礎補強工事の費用と工期
税込15,000円〜/m(横幅)
※材料費、作業費など全て込み
※使用する樹脂や強化繊維によって変動あり
1日〜3日
※施工場所や範囲、劣化状況、施工環境によって変動あり
業界最長水準の10年保証付き
弊社の基礎補強工事は業界最高水準の10年保証付きです。
万が一、施工内容に不備があったり、補強した部分が剥がれるなどした場合、無償で対応いたします。
基礎補強工事に特化した専門の自社職人が施工します。
下請けや外注などは一切行いません。
また、基礎補強工事は専門性の高い施工です。
他の施工も行いながら片手間で行うのではなく、基礎補強工事だけを追求した熟練の職人が真摯に対応させていただきます。
施工前、施行中、施工後の写真をアルバム形式でお渡しします。
劣化した基礎がどうなったのか、一目でわかるものになります。
今後のメンテナンス資料として、普段目にすることの少ない基礎の貴重な資料になります。
施主様からよくいただく「工事に関する不安と疑問」
ご依頼までの流れ
現在の状況、気になることなどをお聞きください。現地調査をご希望の場合は日程の調整をさせていただきます。
基礎の状態を確認し、状態を報告させていただきます。何か基礎に問題があればお見積もりも提出させていただきます。ここまでは無料ですので、基礎の状態を知る大切な機会としてお気軽にお申し付けください。
必要性を感じていただければご契約となります。お客様のご希望などを詳しくお聞きし、最適な内容で行わせていただきます。工事内容や日程などもより詳しくお話しさせていただきます。
基礎補強工事を行わせていただきます。弊社職人の技術力、人間力をぜひ見ていただければと思います。
施工後に施工アルバムを郵送させていただきます。基礎の状態の記録としてとても貴重な資料になるので大切に保管していただければと思います。また、10年間の保証が付いているので、万が一の際はお気軽にご連絡ください。
最後に:他社に契約を急かされている方へ
基礎補強工事で一番大切なのは、「あなたのお家のひび割れの原因に対して、本当に意味のある正しい処置をすること」です。
訪問営業や専門外の業者から基礎の劣化を指摘され、「今すぐ契約しないと危険」「他の工事のついでに施工しましょうか?」と言われても、絶対にその場でサインをしてはいけません。
私たちは、特定のメーカーや営業利益に縛られない中立な第三者として、誠実なセカンドオピニオン診断を行います。
